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スポーツ視力

競技場でライバルに打ち勝つには、全身の生み出す最大限の力を発揮する必要があります。目ももちろん例外ではありません。スポーツ視力に求められるのは「フルスコープ」。目を総合的にケアすることで、鍵を握る次の三つの視覚スキルを最大限まで高めるのに役立ちます。

  • コントラスト感度 ゴルフコースの微妙な傾きやうねりなど、遠くから細部を把握する能力です。

  • 動体視力 走っているときでも、立っているときと同じように視覚をクリアに保ち、あらゆる障害物を認識できる能力です。

  • 焦点順応性 飛んでくるボールや、離れていくボールにしっかりと焦点を合わせる能力です。

視覚スキル

奥行きに対する知覚、周辺視野、目と手の協調など、スポーツによって求められるものは違います。そして、どのスポーツにも、まぶしさ、風、もや、動くものの急接近など、それぞれ独自の課題があります。勝つためには、これらをすべて克服しなければなりません。自分のスポーツでどのような視覚スキルが特に重要になるか考えてみましょう。

  • 野球 - ボールのサイズや色、そしてプレー中にさまざまに変化する光や照明は、野球ならではの難しい部分です。選手に要求されるのは、クリアで安定した視覚です。つまり、周辺認識、目に映ったものの正確なサイズ認識、精度の高い認知能力が必要になります。

  • バスケットボール - コートサイドの明るい照明、常に動いている状態、距離を正確に測る必要があることなどを考慮すると、動いている状況でも安定した視覚、周辺認識、奥行きに対する知覚、焦点順応性が必要です。

  • ボート - 水深を正確に測定し、細かいレーダー画面を読み取るなど、クリアで安定した視覚がボート競技では要求されます。太陽光のまぶしさを防ぐことも、非常に重要な要素です。

  • サイクリング - 通常とは異なる頭と目の位置を保ちながら、計器や地図から一目で詳細な情報を読み取る必要があります。そのため、動体視力やコントラスト感度が要求されます。風や埃から目を守る対策も大切です。

  • フィギュアスケート - 安定性の確保が絶対条件なので、高度な目と手の協調、体幹と足の協調、クリアで安定した視覚が欠かせません。

  • フィッシング - 釣り糸を結ぶための高い近見視力、ボートで動きながら水面を見る際の動体視力が必要となります。

  • ラグビー - 激しい動きの中ですばやく反応するには、動体視力、焦点順応性、奥行きに対する知覚、目と手足の協調が必要となります。

  • ゴルフ - 距離を判断し、グリーンの地形のうねりを把握し、アライメントを合わせてプレーするためには、総合的な視力が必要です。試合では、高度な目と手の協調も要求されます。

  • ハイキング - 高地では酸素が不足し、紫外線が強くなるので、最大限の紫外線対策が欠かせません。

  • ホッケー - 激しい動きの中で、他のプレイヤーやパックとの空間関係を常に認識する必要があります。そのため、高い視力、焦点順応性、奥行きに対する知覚が要求されます。身体が激しくぶつかり合うスポーツなので、目も保護した方がよいでしょう。

  • ランニング - 遠距離に焦点を合わせながら、高度な動体視力が要求されます。風や埃を防ぐ対策も時には必要になります。

  • スキー - 雪、風、寒気、強い光、酸素不足、強い紫外線にさらされ、激しく動いている状態でさまざまなことが要求されます。最大限の紫外線対策も欠かせません。

  • サッカー - 激しい動きの中ですばやく反応するには、周辺認識、動体視力、目と足の協調が必要となります。

  • スピードスケート - しっかりと目を保護しないと、鋭い氷のかけらで大怪我をする可能性があります。

  • スイミング - 効率的にターンをするために、クリアで安定した視覚が必要になります。目の炎症を防ぐために、スイミングゴーグルを必ず付けてください。

  • テニス - 長時間にわたって集中できる視覚や、瞬間的なボールの動きをとらえる必要があります。そのため、高度な視力、動体視力、焦点順応性が要求されます。また、必ず目を保護しましょう。

ライバルに差をつけよう

コンタクトレンズはアスリートにとって理想的な道具であり、眼鏡よりも自然な視覚矯正オプションです。コンタクトレンズを使用すれば周辺視野が向上しますし、ゴーグルやサングラスなどの保護眼鏡をその上に装着することもできます。フレームやレンズの破損を心配する必要もなくなります。くもりや、ずれや、落下の心配もありません。つまり、必要なときに必ず視力を助けてくれるツールなのです。