文字サイズ変更 A - A+

健康な目を維持するために

定期的な眼科検診は視力を守る最も確かな方法。しかも簡単にできる予防策です。手遅れにならない時期に発見できれば、失明のおそれのある多くの疾患でも治療したり進行を遅らせることが可能になります。

目の健康における栄養の重要性

fruits-vegetables-lg研究の結果から、男性においても女性においても、正しい栄養の摂取が目の健康の維持と保全に極めて重要であることがわかっています。ヘルシーな食事の一部として、ビタミンAやビタミンC、葉物の緑色野菜、魚など、抗酸化物質の豊富な食品を選びましょう。魚をはじめとする多くの食品に、中心視力を担う黄斑の健康に重要な必須オメガ3脂肪酸が含まれています。

抗酸化物質の摂取不足、アルコールや飽和脂肪の摂取などから、黄斑に害を及ぼすフリーラジカル反応が発生するおそれがあります。また、高脂肪の食事は動脈の血流を阻害する脂肪の蓄積の原因になります。小さな血管が集まっている目は、特に大きな影響を受けることになります。

目に良いビタミンの摂取

食事に関する研究結果から、目の健康の維持に栄養が重要であることが明らかになっています。大抵の人の場合、食事のみでは、多くの重要な目の栄養素の摂取量が不足しています。抗酸化物質であるビタミンCおよびEに加え、オメガ3やルテインは、中心視力を担う黄斑の健康維持に重要です。

タバコを吸わない

喫煙は目をかなりの酸化ストレスにさらすもの。加齢黄斑変性(AMD)との関連性は明確に特定されていませんが、喫煙によってAMD発症のリスクが上昇することが知られています。

運動をする

forties-fifties-exercise

運動によって血液循環がよくなるため、目に行き渡る酸素濃度が高くなり、毒素の排出も改善されます。

サングラスを着用する

屋外の明るい光のもとで過ごすのは快適なもの。しかし、これは目にとっては辛い状況です。でも、解決は簡単。サングラスを着用しましょう。必ず、有害な紫外(UV)線をブロックできるものを選ぶこと。また、つばの付いた帽子をかぶると、サングラスの縁から目に入ってくる紫外線の量を減らすことができます。

コンピュータの使用

コンピュータ画像は何千という小さな点で作成されており、目が実際にいずれかの個別の画像に焦点を合わせているわけではありません。画像を鮮明に保つのに焦点を何度も合わせなければならないため、2時間もすれば、キーボードの使用によって手首に生じるのと同じ種類の反復ストレスが眼筋にも加わることになります。いくつかの簡単なルールに従えば、コンピュータによる眼精疲労の影響を和らげることができます

  • コンピュータの画面から目を50cm~60cm離す

  • コンピュータの画面の高さを視線よりも下にする

  • 作業中に参照する文書とコンピュータ画面との間の距離をできるだけ小さくする

  • 目薬を差して目を潤し、目の炎症や乾きを抑える

  • 画面をまぶしく感じない程度に光量を調節する

  • 15分ごとに休憩を取り、遠くのものを見る

  • まばたきを頻繁にする

目のケガ

目が傷ついた場合、冷水で洗い流してしまえば大丈夫だとつい考えてしまいがちです。でも、目の損傷の範囲や重篤度は簡単には判断できません。必ず、すぐに専門家の診察を受けてください。それが視力を守る最善の方法です。次のような症状は、目の深刻な損傷の徴候である可能性があります。

  • 明らかな目の痛みまたは視力の問題

  • まぶたの切り傷または裂傷

  • 片方の目ともう一方の目が同じ動きをしない

  • 片方の目がもう一方の目よりも前に飛び出ている

  • 瞳孔の大きさや形状が異常である

  • 白目に出血がある

  • 目に何かが入っている

  • まぶたの裏に何かが混入していてなかなか取れない