たいていの人は視力が極めて重要なものであることを知っています。しかし、この年代の人が本来必要な目の保護について考えることはほとんどありません。目の安全とは、予防的な措置を講じて今と同じ質の視力を確保することです。
目が傷ついたら、すぐに専門家の診察を受けなければなりません。目の損傷による入院の40%はスポーツに 関連するもの。このような損傷の71%は25歳以下の人に発生しています。
スポーツにおける安全
ゴーグルやシールドは目を損傷から守るだけではありません。ゴーグルや保護眼鏡の中には、強い日差しを防ぐために淡い色が付けられていたり、一部の色(たとえば、テニスボールの黄色など)を見やすくするための光フィルター機能を備えていたり、急な衝撃に耐えられるポリカーボネートレンズを使用しているものもたくさんあります。条件に合う適切なゴーグルや保護眼鏡を選んでください。
職場および家庭での安全
目の損傷が最も起こりやすい場所は家庭と職場です。産業環境で職務に従事する人は、放射物によって目を傷つける危険にさらされている場合も少なくありません。また、家庭では、多くの住居用クリーナーによって目に損傷を生じるおそれがあるだけでなく、様々な家屋の修繕作業にも危険性が潜んでいます。この場合に考えられる最も適切なアドバイスは、常識に従うこと。目に危害を及ぼす可能性のある作業に従事する際は、適正なアイウェアで安全を確保してください。
サングラス
サングラスは単なるファッションアイテムではなく、有害な紫外線(UV)から目を守り、将来にわたる目の損傷を防ぐ役目も果たしてくれます。
コンピュータの使用
コンピュータ画像は何千という小さな点で作成されており、目が実際にいずれかの特定の画像に焦点を合わせているわけではありません。画像を鮮明に保つのに焦点を何度も合わせなければならないため、2時間もすれば、キーボードの使用によって手首に生じるのと同じ種類の反復ストレスが眼筋にも加わることになります。
このようなストレスは永久的な損傷を生じさせるものではありませんが、目のストレスを和らげる秘訣をいくつかご紹介します。
応急措置
目が傷ついた場合、冷水か何かで洗い流してしまえば大丈夫だとつい考えてしまいがちです。でも、目の損傷の範囲や重篤度は簡単には判断できません。必ず、すぐに専門家の診察を受けてください。
次に、目の損傷が起こった場合の応急措置をいくつかご紹介します。
目の外傷 目をぶつけてしまったら、目の周りの骨を発泡スチロールカップなどで覆います。目自体には圧力を加えないでください。その上で、専門の医療機関ですぐに診てもらいましょう。
異物の混入 目に何か入った場合は、無理に取ろうとしないでください。柔らかい部分の組織が損傷を受けたり、異物がさらに奥に入ったりしてしまいます。目自体に圧力を加えないように、目の周りの骨を発泡スチロールカップで覆ってください。その上で、専門の医療機関ですぐに診てもらいましょう。
打撲 目の回りをぶつけてしまった場合は、アイスパックか冷たい布を目に当てます。その上で、専門の医療機関ですぐに診てもらいましょう。
化学薬品によるやけど 目に化学薬品によるやけどを負った場合は、患部をきれいな水で20~30分以上すすいでください。蛇口の下に頭を入れるか、清潔な容器を使って目をよく洗い流してください。その際、指で目をできるだけ大きく開き、水が最大限の範囲に行き渡るようにします。その上で、専門の医療機関をすぐに受診してください。
目を怪我した場合は
目の安全を守るために適切な措置を講じていても、事故は起こるものです。目の怪我がどれほど深刻かを判断するのは難しいので、専門の医療機関ですぐに診てもらってください。
次のような症状は、深刻な目の怪我である可能性があります。
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明らかな目の痛みまたは視力の問題
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まぶたの切り傷または裂傷
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片方の目ともう一方の目が同じ動きをしない
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片方の目がもう一方の目よりも前に飛び出ている
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瞳孔の大きさや形状が異常である
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白目に出血がある
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目に何かが入っている
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まぶたの裏に何かが混入していてなかなか取れない