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赤ちゃんの視力を守る

目の安全には早めに配慮しておくとよいでしょう。それは、赤ちゃんは生まれつき好奇心が旺盛だからです。自分の周りにある世界のすべてを学ぶことが赤ちゃんの仕事であり、そんな赤ちゃんを守るのが親の仕事です。

家の中を赤ちゃんの目にとって安全な環境にするには、どうすればよいでしょうか?

ハイハイする赤ちゃんが家の中にいるときは、はさみ、ペーパークリップ、コートを掛けるハンガー、ペンや鉛筆など、大きさに関係なく、尖ったものすべてが危険物です。エアロゾルスプレー、香水、化学薬品にも気をつけなくてはなりません。

赤ちゃんの目を危険から遠ざけておくのは簡単ではありません。室内や車内、あるいは公園にいるときに、発達を続ける赤ちゃん目をできるかぎり守れるよう、いくつかアドバイスをご紹介します。

  • 尖った部分を持つおもちゃや、大きい子向けのおもちゃは乳児の手の届かないところに置きましょう。

  • 公園の遊具をすべて調べましょう。

  • 化学薬品を高いところに置いて安全を確保しましょう。

  • 階段の一番上と下にセーフティーゲートを設けましょう。

  • 家具の尖った角にはコーナーガードを貼りましょう。

目の怪我は親でも治せますか?

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どんなに注意しても、事故は起こるものです。赤ちゃんの目が怪我した場合は、専門の医療機関ですぐに診てもらう必要があります。それが赤ちゃんの視力を守る最善の方法です。

目が怪我した場合に備えて、いくつかのヒントをご紹介します(このヒントは、専門の医療機関の診察の代わりになるものではないので、注意してください)。

  • 目の外傷: 赤ちゃんが目をぶつけてしまったら、目の周りの骨に発泡スチロールカップなどで覆います。目自体には圧力を加えないでください。その上で、専門の医療機関ですぐに診てもらいましょう。

  • 異物: 目に何かが入った場合は、無理に取ろうとしないでください。柔らかい部分の組織が損傷を受けたり、異物がさらに奥に入ったりしてしまいます。目自体に圧力を加えないように、目の周りの骨に発泡スチロールカップで覆ってください。その上で、専門の医療機関ですぐに診てもらいましょう。

  • 黒目: 赤ちゃんが黒目をぶつけてしまった場合は、アイスパックか冷たい布を目に当てます。その上で、専門の医療機関ですぐに診てもらいましょう。

  • 化学薬品によるやけど: 赤ちゃんの目が化学薬品でやけどを負った場合は、患部をきれいな水で20~30分以上すすいでください。蛇口の下に頭を入れるか、清潔な容器を使って目をよく洗い流してください。その際、指で目をできるだけ大きく開き、水が最大限の範囲に行き渡るようにします。その上で、専門の医療機関をすぐに受診してください。

赤ちゃんの目を太陽から守るには、どうすればよいでしょうか?

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赤ちゃんの目には、太陽の光が強すぎる場合もあります。屋外では赤ちゃんの目を保護できるよう、簡単な対策を取りましょう。

  • UVプロテクション機能が付いたサングラスは、赤ちゃんの目の保護に役立ちます。その場合、UVAとUVBの両方を防げるサングラスを選んでください。

  • つばのついた帽子があれば、サングラスの縁から目に入ってくる間接的な太陽光を防ぐことができます。