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コンタクトレンズ市場最新動向

2013/08/21, 水曜日

コンタクトレン市場最新動向

広い年代に支持されるサークルレンズ、女性の6割が興味あり

~目のトラブルやずれを防ぐには医師の指導とフィッティングが重要~

コンタクトレンズをはじめとするアイケア製品の総合メーカー ボシュロムの日本法人であるボシュロム・ジャパン株式会社(東京都品川区 代表取締役社長 足利英幸、以下ボシュロム・ジャパン )は、コンタクトレンズを使用している一般女性515名、眼科医110名、企業の人事担当者231名を対象に、女性の間で急速に普及をしているサークルレンズに関する意識調査を行いました。

調査の結果、通常のコンタクトレンズの方が機能的に望ましいという医師と、多少つけ心地が悪くてもサークルレンズをつけたい患者の間には意識の違いがあることが浮き彫りとなりました。自らもサークルレンズを処方するひがしはら内科眼科クリニック副院長の東原尚代先生は、「初めてサークルレンズを使用する患者は、品質を含め多種多様なサークルレンズの中から自分に合うものを適切にアドバイスしてくれる眼科で複数をフィッティングし、医師のアドバイスのもと、自分にあったサークルレンズを選ぶ事を推奨しています。その上で医師は、サークルレンズも選択肢の1つとして、今後更に患者に寄り添った診察を検討していく必要があると考えており、メーカーにはさらに安全で高性能なサークルレンズを作ってほしい。」と訴えています。


【調査結果のハイライト】
◆サークルレンズをつけたい人は、つけ心地が悪くてもかわいくなりたい?

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女性のコンタクトレンズユーザーのうち、15.1%が現在サークルレンズを使用しており、35.5%が現在は使用していないが、今後使用したいと回答している(Q1)。 コンタクトレンズユーザーの約半数が、サークルレンズに好意的といえる。今は使用していないが過去に使用していた人も考慮すると、6割以上が、今までにサークルレンズに興味をもった事があることになる。 支持される主な理由は、「見た目がかわいくなるから」である(Q2)が、「サークルレンズのつけ心地が悪いと感じたら、サークルレンズを諦める」と答えたユーザーは6.9%しかいない(Q3)。かわいくなるためには、つけ心地には目をつぶるようだ。

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◆機能を重視する眼科医と見た目を重視する患者の間には意識の壁

眼科医の約76.4%が患者からサークルレンズの処方を希望された経験がある(Q4)が、サークルレンズを患者に勧める意識は非常に低い。大半の眼科医は自発的には勧めない傾向があり、中には相談されても勧めない、と答える医師が10%いた(Q5)。「よく見える」や「快適」を重視して通常のコンタクトレンズが望ましいと思う医師と、多少つけ心地が悪くてもサークルレンズをつけたいと思う患者の意識には大きな隔たりがあるようだ。

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◆広がりを見せるサークルレンズ ~40代女性の4割も支持~

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サークルレンズ使用者は、女性のコンタクトレンズユーザーの20代、30代を中心に増えているが、40代においても、約3割が今後使いたいと答えており、その割合は、30代と大きくはかわらない(Q6)。現在使用している人と併せると、現時点で40代の約4割がサークルレンズに好意的である。

眼科医の77.2%も、サークルレンズは今後更に普及すると考えている(Q7)。 さらに、人事担当者は73.6%が、「身だしなみの一環としてであれば社内でつけても問題ない」と回答している(Q8)。幅広い年代から支持されるサークルレンズは、職場でも自然なものであれば普及していくと考えられる。

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◆就職での面接でサークルレンズをつけてもいい?

人事担当者への調査の結果、面接中に重視する項目は、「洋服や化粧等の身だしなみ」、「顔全体」、「目」の順となった(Q9)。また、サークルレンズを自然に使いこなしていれば28.6%は評価が上がる、不自然に目元を強調していると思われると22.9%は評価が下がると回答している(Q10)。お化粧などと同様、やりすぎなどはマイナスとなるが自然に目力がアップすればプラス評価にもなるようだ。

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初めてのサークルレンズは眼科で ~眼科におけるフィッティングの重要性~

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サークルレンズが普及するというコンタクトレンズの市場の変化を予測しながら、「酸素透過性の高いサークルレンズ」であれば医師の8割が、「装用感(潤い)が良いもの」や「患者が違和感なく使えるもの」であれば4割が、積極的に勧めると回答している(Q11)。医師は、普及するサークルレンズも選択肢の1つとして考え、患者に寄り添った診察を検討する時期にあると思われる。

サークルレンズを使用していて他人に「ズレている」、「不自然」といわれた経験がある女性は、7~8%程度でしかなかったが(Q12)、親族や仲の良い友人以外の誰に対してでも指摘してくれる人はたったの3.3%しかいない。 指摘しない、または指摘するかわからない、といった、指摘することに積極的とは言えない人は、約4割いる(Q13)。 もしかしたら、周囲は言葉に出さずとも、内心「ギョッ」としているかもしれない。サークルレンズ使用者のうち、半数近くは眼科医に相談せず使用を開始しており(Q14)、4割が「眼科に行くのが面倒」、2割が「行く必要を感じない」と答えている(Q15)。サークルレンズの使用に対する眼科医のアドバイスは、通常のコンタクトレンズと比べるとあまり重要視されていないようだが、眼科では、医師が品質やズレないかなども含め、多種多様なサークルレンズの中から、自分に合うものアドバイスしてくれる。複数のレンズをフィッティングし、医師のアドバイスのもと、自分にあったサークルレンズを選ぶのが賢い選択肢と言えそうだ。

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ボシュロム(Bausch + Lomb)について

バリアント社の1事業部門であるボシュロムは、人々の視力の維持、改善、回復のための製品を提供する、アイヘルス分野における世界的組織です。眼科用医薬品、コンタクトレンズ、レンズケア製品、眼科用手術装置・器具を中核事業とし、世界各地に開発、生産、販売拠点を置いています。取扱製品数は業界有数であり、製品の販売国は100ヵ国以上におよびます。