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正常眼圧緑内障(せいじょうがんあつりょくないしょう)

眼圧は正常(10~21mmHg)でも、視神経乳頭変化と視野変化が起こるタイプの緑内障です。日本人の緑内障の6割はこのタイプで、視神経乳頭の構造が、眼圧に比べて相対的に弱くなっていることが原因ではないかと考えられています。正常眼圧緑内障には眼圧が正常であることのほかに次のような特徴があります。まず、1つ目は隅角は開放されています。2つ目は視神経が萎縮を示します。3つ目は視野の狭窄を起こすほかの原因疾患がないことなどです。原発開放隅角緑内障と同様、自覚症状はほとんどありません。症状が進むと視野の狭窄、とくに最初は内側の上方が見えなくなるという点でも似ています。 検査では視野検査と眼底検査が重要です。これによって視機能障害と視神経障害の有無を確かめることができるからです。視野狭窄は大脳の病気や循環系の病気でも起こるため、CTやMRIでこれらの病気と識別することも重要です。

すでに視神経の萎縮が生じている場合にはそれを元に戻すことはできません。治療では視神経の萎縮がそれ以上進まないよう、点眼による薬物療法に主眼が置かれます。症状が落ち着いていても、それで治療が終わるわけではありません。定期的に検査を受けて、視野障害が進行していないことを確認することが大切です。