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原田病(はらだびょう)

両目に急性びまん性ぶどう膜炎を発症し、網膜剥離を起こして急激な視力低下をきたします。目以外に髄膜炎、内耳症状、皮膚症状を伴う病気です。原因ははっきりわかっていませんが、白血球の血液型に相当する組織適合抗原(HLA)の中の特定の型(DR4やDR53)が深く関わっているため、遺伝的要素が関与しているのではないかといわれています。

症状としては頭痛、耳鳴り、めまいなどが起こり、少し遅れて感音難聴をきたすこともあります。発病後数か月たつと頭髪、睫毛、眉毛などの脱毛、白髪化、皮膚の白斑が現れることもあります。治ったあとの眼底は脈絡膜血管が明るい色になり、これは夕焼け状眼底と呼ばれ原田病特有の症状です。目の症状としてはまぶしい、目の奥の痛み、物が見えにくいなどが両目に出現します。

検査は蛍光眼底造影検査を行うと、網膜剥離の部分に造影剤漏出など特有な所見が見られます。髄液検査や聴力検査も併せて行います。治療では副腎皮質ステロイドの大量全身投与、あるいはステロイドパルス療法を行います。ステロイドパルス療法ではメチルプレドニゾロン1000mg/日の点滴注射を3日間連続で行い、その後はプレドニゾロンの内服薬に切り替え、漸減していきます。多くの場合発症後2か月くらいで回復期に入り、予後は良好です。