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ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)

ぶどう膜炎とは、ぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)(図6)に生じる炎症性疾患の総称です。

図6:眼球の水平断面図

さらに主たる存在部位によって3つに分類されます。1つは前部ぶどう膜炎で、虹彩炎、毛様体炎あるいは虹彩毛様体炎とも呼ばれ、虹彩、毛様体、もしくは両者に炎症をきたします。2つ目は炎症が主に毛様体扁平部や網膜最周辺部に見られるぶどう膜炎で、中間部ぶどう膜炎といいます。3つ目は、炎症が主に脈絡膜や網膜に見られるもので、後部ぶどう膜炎と呼ばれています。

原因別では細菌、真菌、ウイルスなどによる感染性ぶどう膜炎と、免疫反応による非感染性ぶどう膜炎があります。前者ではヘルペスウイルスによるものが比較的多く、細菌では白内障緑内障の手術のあとに生じる感染性眼内炎が大きな問題になっています。非感染性の多くはベーチェット病サルコイドーシス原田病のように、全身症状を伴う病気の1つの症状として現れます。免疫反応によるものには人種差、地域差があり、日本では前出の3つが上位を占める原因疾患であり、欧米に多い強直性脊椎炎や南米などに多いトキソプラズマ症は比較的まれです。