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草の葉、稲や麦の穂、木の小枝などで突いたことが原因となることがあるので突き目と呼ばれていますが、正式には匐行性角膜潰瘍(ふくこうせいかくまくかいよう)といいます。実際の症例ではゴミが角膜に刺さったあとに起こることが多いようです。症状としては外傷後数時間ないし1日でまぶしさを感じたり、ごろつき感が出、流涙、結膜の充血などが起こります。この時点で適切な処置を施せば大事に至らずにすみますが、放置したり処置が適切でなかった場合は、1~2日たって症状が重くなります。さらに痛みが加わり目を開けることができなくなります。

最初は角膜の傷ついたところや異物が刺さったところに濁りが現れますが、その濁りは角膜の全面全層にまで広がってきます。さらに虹彩炎も併発しますので、角膜後方のすき間(前房)が濁り前房の下に膿がたまります。治ったあとも角膜に濁りは残りますが、初期にきちんと手当てをしていれば濁りは少ないので、視力はそれほど障害されません。しかし潰瘍が進行してしまって角膜の全面にまで濁りが及んだときは、視力は著しく低下してしまいます。 治療は、抗生剤の内服や点眼で対処します。症状が落ち着いたら角膜に残った濁りに対して角膜移植術、コンタクトレンズの装用などを行っての視力回復、美容面での改善などがなされます。いずれにせよ進行が非常に早いので、早期受診が重要です。日頃から、もし目にゴミが入ったときはこすらずに涙で流したり、水で目を洗って異物をまず目から出してしまうことが大切です。