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正式には角膜軟化症といいます。原因はビタミンAの欠乏によるもので、かつては失明の大きな原因の一つでしたが、今日わが国ではほとんど見られなくなりました。しかしβカロテンを欠いた米を主食とする東南アジア等の開発途上国ではいまだに見られ、幼児が失明する主な原因となっています。

症状としては結膜と角膜は光沢がなくなり乾燥します。角膜は乾燥だけでなく、混濁し、上皮が剥離します。症状がさらに進むと角膜に潰瘍ができ、穿孔し失明します。成人に起こった場合は、暗いところで物がよく見えない夜盲、俗にいう、とり目を訴えます。食事性欠乏症の治療では、ビタミンAパルミチン酸塩を大量投与します。しかし乳児に対しての連日大量投与は中毒性を生じる可能性があります。予防法としては、食事において緑黄色野菜(たとえばカボチャ、ほうれん草など)などを加えるようにします。またビタミンAを強化した牛乳やシリアル類、レバー、卵黄、魚肝油も有効です。