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私たちの左右の目は同調して動き、両目で物を見ることによって遠近感や立体感を認識することができます(両眼視機能と呼ばれます)。斜視は左右の目が同じ方向を向かず、同じものを同時に見ることができません。視点がずれているほうの目が斜視です。

図14:角膜反射法による斜視の判別法片方の目が外を向く外斜視、内側を向く内斜視、上下が一致しない上斜視、下斜視があります。 また、ときに斜視になる間欠性斜視と、常に斜視である恒常性斜視とがあります。
斜視は眼球を各方向に動かす6本の眼筋がうまく働かないことによって起こります。また、片方の視力が極端に悪い場合にも起こります。

治療は、遠視が原因の場合は眼鏡やコンタクトレンズ、大部分の斜視は手術で治します。 斜視は適切な治療を行えば、左右両方の目で見る両眼視の機能を向上させられます。ときどき斜視が現れたり、首をかしげて物を見たり、横目でテレビを見ていたりといったことが習慣的に行われていれば、斜視を疑って、一度眼科を受診しましょう。両眼視の機能は6歳くらいまでに確立されるといわれます。治療の時期は斜視の種類によって違います。どの種類かの早期診断が大切です。

なお、乳児期は斜視に見えることがありますが、偽斜視と呼ばれ、実際は斜視ではありません。しかし素人判断は危険ですから、なるべく眼科を受診しましょう。 成人の斜視は、ほとんどが子どもの頃からの斜視に気づかずにいたケースです。視力低下や眼精疲労などが現れます。斜視に加えて、物が二重に見える症状などを伴うときには早めに眼科に診てもらいましょう。斜視は成人になってからでも十分治療できます。