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高血圧・腎臓疾患による網膜症(もうまくしょう)

網膜出血や網膜白斑の多くは、高血圧、動脈硬化、糖尿病、腎臓疾患、血液疾患、自己免疫疾患など、原因となる病気があって、そこから引き起こされます。網膜白斑とは、網膜の血管から血液の成分が漏れ出して白い塊をつくり、それが白斑に見えることからこう呼ばれています。

症状は出血や白斑の起こる部位、範囲によって異なります。網膜の中心の黄斑部に病変が及んでいれば、視力低下が現れます。黄斑部以外では、視野欠損や視野の中に暗点が現れることもあります。なかには無症状のケースも見られます。

眼底検査や蛍光眼底検査を行えば、だいたいの診断はつけられます。高血圧による眼底変化は、進行によって病期が4段階に分けられています。[I度]網膜動脈が少し細くなっている。[II度]高血圧の進行に比例して、動脈はさらに細くなり、蛇行し、金属のような光沢を示す。静脈は動脈と交差する部分でくびれたり、途絶したように見える。[III度]網膜の出血や白斑が加わる。この段階で「高血圧網膜症」と呼ばれることもある。[IV度]視神経の循環障害が生じ、視神経乳頭の腫れが出現する。

治療として、止血薬や循環改善薬が投与されます。この目の治療はあくまでも対症療法にすぎません。出血や白斑の原因と考えられる病気の治療をそれぞれの専門科で、必ず行ってください。