文字サイズ変更 A - A+

中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)

網膜黄斑部の下の感覚網膜と網膜色素上皮の間に、円形または楕円形状の小さな水溜りのようなものができ、その部分が盛り上がって軽い網膜剥離を起こすのが中心性漿液性脈絡網膜症です(図7)。

図7:中心性漿液性脈絡網膜症の病変部

水の正体は、黄斑部に酸素や栄養を供給する、脈絡膜の血管を流れる血液の水(漿液という)です。発症はほとんどの場合片目で、かかりやすいのは30~40歳代の男性です。原因ははっきりわかっていませんが、過労や睡眠不足、精神的ストレスがたまったときに多く発症するようです。 症状としては視野の真ん中がなんとなく見えにくい、物が歪んで見える、実際より小さく見える、白い壁を見た際に薄黄色や灰色の円形、または楕円形が見えること、などがあります。治ったあともなんとなく見えにくいという症状がしばらく続くことも多く、何年か後に再発することも珍しくありません。

蛍光眼底検査をすると、どこから水が漏れているかがはっきりわかります。血管新生黄斑症と似ているため、識別するためにもこの検査は重要です。たいていは2~3か月で自然に治ります。そのため、循環改善薬、ビタミン剤などを服用しながら経過観察するケースがほとんどです。なかなか治らなかったり早く治したい場合は、レーザー光凝固を行います。