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網膜裂孔(もうまくれっこう)
眼球の内部は硝子体と呼ばれるゼリー状の透明組織で満たされています。硝子体を覆うように密着しているのが網膜という厚さ0.2ミリ程度の透明な膜です。網膜裂孔は硝子体が加齢などで収縮する際に、網膜が引っ張られて亀裂や孔ができた状態です。
網膜剥離(もうまくはくり)
一般的に網膜剥離といった場合は裂孔原性網膜剥離のことをさします。裂孔原性網膜剥離は、網膜に孔が開き、そこから網膜の下に硝子体からの水が入って起こるもので、剥離した網膜は次第に機能を失うため放置すると失明に至ります。
中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)
網膜を構成する感覚網膜と網膜色素上皮の間に、円形または楕円形状の小さな水溜りのようなものができ、その部分が盛り上がって軽い網膜剥離を起こすのが中心性漿液性脈絡網膜症です。
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)
網膜の黄斑部は、視力に大きな影響を及ぼす最も重要な部分です。この黄斑部に加齢による病変が出現するのが加齢黄斑変性で、滲出型と萎縮型の2タイプに大別されます。最近、日本でも増加傾向にあり、中途視覚障害の大きな原因となっています。
滲出性網膜症(しんしゅつせいもうまくしょう)
10歳以下の子どもに好発する疾患です。網膜の毛細血管から脂肪や水分が漏れ出て、網膜がむくんだり剥離したりします。瞳の中に白い部分がみられることで病気が見つかることもあります。
網膜中心動脈閉塞症(もうまくちゅうしんどうみゃくへいそくしょう)《網膜中心動脈塞栓症》
網膜の動脈が詰まる病気です。中心動脈が詰まると網膜には血液が流れなくなり、1~2時間で壊死してしまい、急激に視力が低下し、失明に至ることもあります。
網膜中心静脈閉塞症(もうまくちゅうしんじょうみゃくへいそくしょう)
網膜の静脈が詰まって出血を起こす病気で、「高血圧があって眼底出血がある」といわれたら、まずこの疾患が考えられるほど頻度の高いものです。網膜にむくみが現れるため、視野欠損やものが歪んで見えたりします。
高血圧・腎臓疾患による網膜症(もうまくしょう)
網膜出血や網膜白斑の多くは、高血圧、動脈硬化、糖尿病、腎臓疾患、血液疾患、自己免疫疾患など、原因となる病気があって、そこから引き起こされます。目の治療だけでなく、原因となっている病気の治療が不可欠です。
糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)
糖尿病網膜症は糖尿病の三大合併症の一つで、成人の失明原因の多くを占めています。高血糖状態が網膜の血管を障害することで網膜症が起こります。糖尿病になって数年から10年以上経過して発症するといわれています。
夜盲・とり目(やもう・とりめ)
夜盲(とり目)は暗い所や夜、目が見えにくい状態をいいます。遺伝性の網膜色素変性では、小さいころから夜盲が起こります。後天性の夜盲はビタミンAの欠乏症から起こります。
網膜色素変性(もうまくしきそへんせい)
網膜色素変性は遺伝性の病気で、原因はまだわかっていません。網膜にある視細胞の機能が損なわれて、視野狭窄や視力低下がみられるようになります。
網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)
乳幼児に多い、網膜に発生する悪性腫瘍ですが、まれな病気です。進行すると視神経を通って脳に転移したり、眼球壁を破って外に出たりします。
未熟児網膜症(みじゅくじもうまくしょう)
網膜血管の未発達のために起こる網膜血管病変です。34週未満で産まれ、出生体重が1,800g未満の低出生体重児に起こりやすく、生後3~6週頃に発症します。