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眼窩蜂巣炎(がんかほうそうえん)

眼窩蜂巣炎(がんかほうそうえん)は、古くは眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)とも呼ばれました。眼窩とは眼球がおさまっている骨で囲まれたスペースのことで、そこの脂肪組織を中心とした部分に起こる化膿性炎症あるいは膿瘍のことを眼窩蜂巣炎といいます。外傷、手術などによる直接的感染、副鼻腔、顔面中央部、眼瞼、頭蓋内あるいは歯の病気からの感染波及によって起こります。小児においては副鼻腔炎、とくに上顎洞の炎症や歯牙の炎症からの波及によるものが多く見られます。

症状としては主にまぶたの腫れ、眼球の突出、結膜の充血、むくみ等が見られ、痛みを伴います。とくにまぶたに触ったときの痛みは激しく、複視(物が二重に見える)が起こることもあります。症状が強いと視力が低下し、場合によっては発熱、頭痛、吐き気などが起こります。 検査では、目を見ただけである程度の診断はつきますが、CTを用いて眼窩内の状態や副鼻腔の様子をチェックすることが重要です。

治療ではまず緊急入院が前提となり、広域抗生剤の点滴静脈注射を行います。菌が特定されしだい感受性のある抗生剤に切り替え、副鼻腔や歯の周囲の炎症が原因となっているときはそれぞれの専門科で治療しましょう。 目の外傷のあるときはもちろん、目やまぶたに激痛があるときはすぐに、眼科を受診します。手遅れになると生命に危険が及ぶことがありますので要注意です。