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眼球突出(がんきゅうとっしゅつ)

眼球突出は、眼球の裏の眼窩の筋肉、脂肪、組織の腫れなどによって、片目または両目が眼窩から前に出た状態です。眼球突出は、両目では甲状腺機能亢進症を始めさまざまな病気や疾患と関係があると考えられていますが、最も一般的な原因はバセドウ病による甲状腺眼症です。片目では腫瘍が最も多く見られます。

眼球突出が起こると、角膜が空気中にさらされ、目の保湿や潤いを保つことが困難になり、次のような症状が見られます。「目が異常に乾燥する」「虹彩の上部とまぶたの間に白目が見える」「目に痛みを覚える」「目が赤くなる」などですが、場合によっては、眼球突出が視神経を圧迫し、失明するおそれもあります。

眼球突出の治療は原因によって決まります。甲状腺眼症では内科治療、眼窩腫瘍では手術になります。いずれの場合も突出した眼球は空気にさらされるので、目の保湿が困難になります。極端な乾燥を防ぐには、保湿用の点眼薬を差します。

先天性に骨の発達障害により両眼の眼球突出が起こりますが、遺伝性のものであり、おおむね無害です。